(ビジネス書の中には)いきなり「嘘」の世界を展開する本も少なくありません。たとえば「こうやったらブランドカが向上する!」というような「法則」を主張する類の本です。法則とは、どこでも成り立つ、どんな文脈でも再現可能な一般性の高い因果関係を意味しています。…その種の法則は、戦略論の対象にはなりえません。経営や戦略は「科学」ではないからです。小売業界でとてもうまくいった施策を鉄鋼業界にそのまま持ち込んでも、うまくいくとは限りません。かえって変なことになるかもしれません。同じ業界であったとしても、ある会社でうまくいったやり方であっても、他の会社で全く効果がないということはごく普通にある話です。
(中略)本当に一般性の高い法則があれば、その法則を取り入れて、それに従ってやっていればうまくいくのですから、経営などそもそも必要なくなります。「こうやったら業績が上がる」という法則は、大変に魅力的に聞こえるのですが、こと経営に限っていえば、そうした主張はどこまでいっても嘘なのです。 「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建、東洋経済新報社)
(中略)本当に一般性の高い法則があれば、その法則を取り入れて、それに従ってやっていればうまくいくのですから、経営などそもそも必要なくなります。「こうやったら業績が上がる」という法則は、大変に魅力的に聞こえるのですが、こと経営に限っていえば、そうした主張はどこまでいっても嘘なのです。 「ストーリーとしての競争戦略」(楠木建、東洋経済新報社)
